5月24日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、有限会社ふたごや 代表取締役 池 勝国氏(高知市倫理法人会 朝礼委員長)より、『仕事一筋、そして、妻の病気』をテーマにご自身の実体験を赤裸々に語っていただきました(出席者総数19名)。
まずは、中越会長より、「昨今の不透明な時代を生き抜くためには、生活のすじみちをきちんとすることが大事です。特に一日一日の積み重ねを大切にするように心がけています。昨夜のテレビ番組で「食事で体型が変わる」をテーマに放送されていました。ゆっくりと食事をすることで、血圧も下がり体型も変わっていきます。これからは美とともに健康も大事にしていきます。」と力強く挨拶されました。
次に、本日の講師である池勝国氏の登場です。
池氏は、中学卒業後、まずは高級クリーニング店で8年6ヵ月間修行し、その後、低価格クリーニング店で2年程修行されたそうです。
「いつかは、自分の店を持ちたいという夢と希望を常に持っていました。21歳で結婚し、昭和44年11月には、25歳で念願の自分の店をオープンすることができました。現在、創業して43年になります。」
「創業当時は、30歳までには自分の家を建てたい一心で、年中無休で働き続けました。とにかく仕事が楽しかったです。」
思いがかなって自分の家を持ちましたが、その当時、交通事故にも遭われたそうです。
「トラックに後から突っ込まれました。2ヵ月間の入院生活を余儀なくされましたが、修行時代の仲間に助けてもらいました。」
「自宅とお店を一緒にしたいと思っていたところ、懇意にしている不動産の社長から高須の土地を紹介してもらい、購入を決心しました。しかし、クリーニング業をするためには住民の許可が必要でした。何とか住民の反対も無く昭和55年4月に移転オープンすることが出来ました。」
「その頃、仕事一筋だったため、家内からたまには飲みに出て行って人との付き合いもしなさいと言われ、高知東ライオンズクラブにも入会しました。」
「飛ぶ鳥を落とす勢いで順風満帆のようでしたが、家内が脳内出血で倒れるという突然の苦難が襲って来ました。子供二人に店を任せて、私は家内に付きっきりで看病しました。8か月の入院でしたが、より一層夫婦のきずなが強まったと思います。」
「家内は、退院後、朝の集いに参加するようになってだんだん元気になったようです。私も一緒に朝の集いに参加するようになりました。」
高須のお店だけでは売上も頭打ちになるため、何とか工場が欲しいを思っていたところ、高知市大津の3階建のビルを紹介してもらい、購入することになったそうです。
「しかし、懇意にしている県外の同業者から、年商を超える借金をしたら絶対につぶれるからやめなさいと言われました。しかし、私は”つぶれてもいい、つぶすもんならつぶしてみろ”と覚悟を決めました。」
「人間、覚悟を決めたら何でも出来ます。とにかく売り上げを伸ばすために営業に力を入れました。現在、高知県内各所に取次店を構えています。」
「従業員にも恵まれて思った以上に売り上げも伸びていきました。しかし、平成10年の台風で、工場の機械も保管している商品も水に浸かってしまいました。この時は本当にもうダメやと思いました。」
しかし、県外の同業者の社長さんがすぐに集まって自社に持ち帰り、水に浸かった商品を全部きれいに洗ってくれたそうです。また機械メーカーもすぐに対応してくれて、3日目には再開出来たそうです。
最後に、「多くの方に助けていただき、私は今生かされています。現在は長男が中心となり、長女も一緒にやってくれています。家内も”やれば出来る”を合言葉に色々なことに挑戦しています。人生には色々なことが起こります。しかし、1日の始まりは明るい挨拶で始まって、明るい挨拶で終わるように心掛けています。」と力強く語っていただきました。
池氏のますますのご活躍を期待しています。
モーニングセミナーの後、ホテル日航高知旭ロイヤルの22階にて、池氏を囲んで朝食会を開催しました。
早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
(文責 久万田 昌弘)