4月9日のモーニングセミナーは株式会社三翠園 代表取締役 松尾徹人(高知市倫理法人会副会長)氏による会員スピーチでした。
テーマは「素直な心が道を拓く」(20社21名)
松尾氏は、6年前に高知市長を辞職され、現在は株式会社三翠園の代表取締役として活躍されております。また現在龍馬学園の非常勤講師も勤めていらっしゃいます。
徹人という名前は、昭和22年当時のトルーマン大統領にちなんで、「トオル」=「徹」、「マン」=「人」というふうにもじったものです。
ご両親はプラチナ婚を迎えられ、出身地の山口県光市でご健在とのこと。お父さんは、77歳の喜寿を目標にしていましたが、今や白寿(99歳)を目標に、毎日サプリを摂りながらパズルが大好きだということです。
そのお父さんを支えてきたお母さん。お寺に通ってよく話を聞かせてくれたそうです。松尾氏の座右の銘である「春風秋霜」(儒学者 佐藤一斎の言志四録の中の「春風接人 秋霜自粛」より)もお母さんからのお話なのだそうです。
これまでの人生を振り返ると、いくつもの岐路がありましたが、そのとき誰に相談しどう判断したのか、と思う時倫理に通じることがあるなと感じられたそうです。
市長を辞職し望んだ知事選挙。選挙に負けたときに父は、自分のせいで負けたのではと、謝ってくれたそうです。(このお話の途中、感極まった様子で言葉につまり、ご両親への深い思いが強く伝わってきました)松尾氏にとってご両親の存在は大きく、思いも特別なものがあり、「夢かぎりなく」の三番の歌詞「ああ父母に涙ささげて・・」にも思いを込めて歌われているそうです。
小学生時代大きな転機となった6年生。担任の先生の指導で日記を書くようになり、考え方をまとめて書くことで、人間性を磨くことにもなったようです。勉強も楽しくなり、有数の進学高校である広島の高校に入り3年間の寮生活。ここでの生活がさらによい勉強の環境となり、毎日7時間、朝型の勉強により、見事東京大学に合格。卒業の時、父から「経営や民間企業はきびしい」といわれ、素直に従い公務員の道を選んだそうです。地方での仕事を希望して自治省へ。滋賀県の課長を経験したけれど、財政課長の経験がなく、33歳の時、11月15日付けの発令で高知県財政課長として来高。桂浜の龍馬像にあいさつに行ったとき「おまん、龍馬になりきりや」といわれたような気がして、それ以来龍馬になりきっています。
これまでの人生の大きな転機となってきた選挙。最後の選挙は市長職を辞して臨んだものの負けてしまった。今思うと「約束を違えれば、己の幸いを捨て人の福を奪う」という万人幸福の栞の一説が浮かんでくるそうです。
政界を引退し、浪人生活。生活の糧をなくしているとき、龍馬学園よりお声がかかり、本当に有難いことだと感謝されており、「働きは最上の喜び」を感じたそうです。
文責 藤田 和彦
松尾氏の話は、まだまだ続くのですが、残念ながら時間切れとなってしまい、次回続きをお話いただけるお約束をいただきました。お楽しみに!!
松尾氏のホームページも是非ご覧ください。
http://www.matsuo-tetsuto.com/tetsuto-ga-yuku.html