講 師 (有)戸田商行 取締役
戸田実知子氏
(高知土佐準倫理法人会 副事務長)
テーマ 「もくめん屋に嫁いで」
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木毛…(もくめん。もくもうとも呼ぶ)。あまり聞き慣れない響きですが、メロンなど、高級果物などを保護するためのパッキンのことです。この木毛を製造販売している工場は最盛期であった昭和40年代には日本全国に140工場あったそうですが、今では2~3工場ほどに減少。土佐市の有限会社戸田商行は、そのうちの一社です。
戸田実知子さんは、現在、戸田商行の取締役でいらっしゃいます。代表であるご主人・戸田宗崇(ひろたか)氏とは、高校時代からのお付き合いだったとか。戸田さんの実家も会社経営をされており、「商売をされている家に嫁ぐこと」は全く抵抗がなく、むしろ嫁ぎたいという気持ちがあったそうです。
バブル景気真っ只中に就職をされた会社員時代に経験をした、人との信頼関係を築く難しさと、そこから得た気づきと学びのお話から始まり、結婚され、ご主人と事業のパートナーとなってからのお話、子育てが落ち着いた頃に依頼された土佐市の教育委員、そして、ご主人が土佐市議会に出馬~当選されるまでの経緯のエピソードなどを通じ、「目の前起こったことについて前向きに取り組む姿勢」の大切さを学ぶことができました。
セミナー後の朝食会では、木毛についての話に花が咲きました。木毛を食紅で染め、付加価値をつけた商品展開を行い、ギフトショーなどに出展されたり、地場産品のお土産品パッケージを企画するグループに参加されたりと、伝統ある木毛の良さをそのままに、新たな息吹を吹き込む活動をされていらっしゃるそうです。
倫理法人会の「万人幸福の栞」の「万物生々(ばんぶつせいせい)」…物はこれを生かす人に集まる。この言葉をしなやかに実践されている戸田さん、早朝より、土佐市からお越しいただき、素敵なお話をありがとうございました。
※有限会社 戸田商行
http://www.toda-shoko.com/