8月1日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、(株)山頭花 代表取締役 石﨑貞将氏をお招きして、「とび職人+倫理」と題して講話を行っていただきました。
石﨑氏は、住宅建設の際の足場の設置を行う会社を経営しています。今年3月に会社を立ち上げ、4月に法人化しました。
18年間のとび職の経験がありますが、身体を酷使する仕事であるため、この職をやめようとしたことがあるそうです。そして、半年間東京で、別の仕事の修業をおこない、昼はとび職、夜は別の仕事の修業、という生活を半年間続けました。
平成17年に高知に帰ってきて、仕事を始めましたが、とても忙しく、会社で寝泊まりすることもあったそうです。しかもやればやるほど赤字になり、なんのために働いてるのか、むなしくなりました。
あるとき知人から、「本当の仕事はそれではない。仕事をあげるから、それをお金に変えろ」と言われました。材料も貸してくれて、仕事も持ってきてくれる知人の方のおかげで仕事を軌道に乗せることができました。
この経験から、人になにかをしてやる気持ちが大事であることを学びました。
また、石﨑氏は、海外に一年間住んでいたこともあります。世界の中心ニューヨークです。その経験からは、どこにいてもなんとか生きていける、ということを思ったそうです。
友達に誘われて始めたとび職。足場つくりは、人の命を預かる大事な仕事です。
同じとび職の若い人たちの間では、ワルイことがかっこいい、という風潮があるそうですが、そんな大事な仕事を預かる以上、まじめに取り組んでほしいし、そのためにぜひ倫理を学んでほしいと思っています。
「まじめにルールを守ることがかっこいい、ということを若い人たちに伝えていきたいと思います」と、力強く語って頂きました。
真摯で、熱い石﨑氏の講話に、参加者は皆、聴き入っていました。ありがとうございます。
(文責:中宏文)