3月28日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、(有)清和ファーム代表取締役 矢野 昭彦氏より『清和グループでの30年間』というテーマで講和を行なっていただきました。
まずは中越会長から満開の桜の話題があり、忙しい中少し時間をとり家族で花見に行かれたそうです。やはり日本人は、桜を見ると心が洗われる気がします。どんなに仕事が忙しくても、美しいものに感動できる心の余裕を持ちたいものですね。
続いて矢野氏の講和です。矢野氏が代表と務める(有)清和ファームは、春野町芳原にて育苗事業、農産事業、培土・システム事業を行なっています。
会社の柱である育苗事業では、野菜の接木苗を県内の園芸農家へ供給すると共に、最近では家庭菜園向けの野菜苗、花苗についてもホームセンターへ出荷しており、高知県内の農業発展に貢献しております。
会社の柱である育苗事業では、野菜の接木苗を県内の園芸農家へ供給すると共に、最近では家庭菜園向けの野菜苗、花苗についてもホームセンターへ出荷しており、高知県内の農業発展に貢献しております。
入社後30年、また代表となった現在から未来についての思いを語っていただきました。
●人との繋がり、大切さ
矢野氏は農業大学校を卒業後、現在の清和アグリス(株)に営業として入社しました。そこで先代社長の山崎氏から「これからの農業は分業化が進む、新しく育苗事業を立ち上げるので中心となって欲しい」との話を受け、一から育苗事業をスタートさせました。
矢野氏は農業大学校を卒業後、現在の清和アグリス(株)に営業として入社しました。そこで先代社長の山崎氏から「これからの農業は分業化が進む、新しく育苗事業を立ち上げるので中心となって欲しい」との話を受け、一から育苗事業をスタートさせました。
初年度初歩的なミスから注文に対し3分の1程度しか出荷できず、会社に対しまた農家に対し申し訳ない気持ちでいっぱいで、辞表を出すことまで考えたそうです。この時先代社長は
「ミスの原因もはっきりしている。次回結果を出すことに専念してくれればいい。」
という言葉に救われ、この社長のために必ず結果を残すという強い気持ちで取り組み、次年度から事業を軌道に乗せました。
また初年度迷惑をかけた農家に対しても誠意を持って対応し、2年目以降は良い苗を提供でき、信頼関係も築け30年間取引が続いています。
山崎社長との出逢い、初年度のミス、お客様との信頼関係これらがあって、今の自分がいると矢野氏は言います。
●育苗事業の基本は管理
「苗作りは子育てと同じ」と矢野氏は感じています。良い苗を作るには、真心をもって接することが一番で、手を掛ければ掛けるほど答えてくれる。手を掛けるには日々関心を持つことが大事であり、やはり自分の目で見ることにより、一鉢一鉢表情の違う苗に適切な管理が出来る。この基本の地道な繰り返しこそが大事である。
「苗作りは子育てと同じ」と矢野氏は感じています。良い苗を作るには、真心をもって接することが一番で、手を掛ければ掛けるほど答えてくれる。手を掛けるには日々関心を持つことが大事であり、やはり自分の目で見ることにより、一鉢一鉢表情の違う苗に適切な管理が出来る。この基本の地道な繰り返しこそが大事である。
●そして今後
現在高知県の園芸苗については、60%が県外から入ってきており、今後規模拡大を実現し、県内シェアを増大していきたいと考えている。技術的には劣っていないが、設備面では劣る部分も多く、今後においては県の支援等も視野に置きたい。農業自体が高齢化、TPP等大きく変化しているが、会社として変化に対応できる取り組みを行ないたい。今後においては、後継者育成、若い社員にやりがいのある職場作りを目指して行きたい。
現在高知県の園芸苗については、60%が県外から入ってきており、今後規模拡大を実現し、県内シェアを増大していきたいと考えている。技術的には劣っていないが、設備面では劣る部分も多く、今後においては県の支援等も視野に置きたい。農業自体が高齢化、TPP等大きく変化しているが、会社として変化に対応できる取り組みを行ないたい。今後においては、後継者育成、若い社員にやりがいのある職場作りを目指して行きたい。
倫理とのつながり
販売営業部門である清和アグリス(株)が会員であることから、MSやセミナーへの参加をしている。日々の朝礼、職場の教養を使っての週1回の終礼を実践しており、徐々に社員に浸透してきたようで、「この雰囲気を仕事に生かせる取り組みを今後も目指して生きます。」と締めくくっていただきました。
農業を取り巻く環境は厳しいものがありますが、一次産業県である高知県にとって非常に大切な産業であります。高知県を元気にする(有)清和ファームの今後の御活躍を期待します。
文責 東村英幸