2月18日(水)の経営者の集いは、高知商工会館にて18:30より、㈱サカイハラ 代表取締役会長 原節子氏に「事業継承と倫理経営」というテーマで体験発表をして頂きました。
(参加者総数21名)
淡路倫理法人会の会長を務めていた平成12年に会社の倒産の危機がありましたが、何とか知り合いの経営者の協力のおかげで乗り越えたそうです。
「うまいこといっている時は、いいことばっかり起こるもの。しかし、いかんなった時は、これでもか!これでもか!と悪いことばかり起こる。」
数年前にも水害に遭い、過去の思い出の品や会社の重要書類など全部浸かり、一切を捨てたそうです。
しかし、「失うものをすべて失ったら、後に夫婦、家族が残った。」
家族みんなが、「おはよう、おはよう」と言っていたら家庭が明るくなったとのことです。
朝の挨拶、電気を消す、靴をそろえることの大切さを子供たちや孫たちにも伝えているそうです。
どんなことが起こっても、「あかんと決めるのもオーナー、いけると決めるのもオーナー。とにかく小さな努力の積み重ねによって、今、自分はここにある。打つ手は無限。」と強調されていました。
人生は一度きり。自分で勝ち取っていかねばなりません。
「今までたくさん失ったが、得るものもあった。色々な体験によって身につくものもある。人生は紙一重。何が起こってもドンと来いという気概が大切。私の残された人生は、継承するためにあります。」と最後は力強く締めて頂きました。
原節子氏と初めて会った印象は、とても穏やかな方だなと思いましたが、講演を聞いてみると、大変なご苦労をされた方だとわかりました。
今までさんざん苦労をしてきたにもかかわらず、まったく苦労のあとが感じられない穏やかな顔で人と接するのは、なかなか出来ないことです。
あらためて原節子氏の器の大きさを感じました。
文責 久万田 昌弘
講演の後は、原節子氏を囲んで懇親会を開催しました。ほとんどの参加者(20名)に残って頂き、一人ずつマイクを回し、講演の感想や自己紹介で盛り上がりました。
ご協力ありがとうございました。