12月13日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、社団法人倫理研究所 高松祐子法人スーパーバイザーより、『人生は、心の整理の積み重ね』と題して講話を行っていただきました。
まずは、中越会長より、「会長になって15か月が経ちます。会員の皆さんに満足して貰ってるのか、ということをいつも自分に問うています。皆さんには繁栄して頂きたい、と考えています。」と力強く挨拶され、成功事例として、優秀な営業成績をあげている入社三年目の社員の方とペアになっての仕事術を紹介して頂きました。
そして、高松氏の講話です。氏は、当単会へは三度目の訪問で、たいへんご縁があります。毎回、何を話そうかと楽しみに考えているそうです。
■倫理での経歴
高松氏は、現在『法人スーパーバイザー』という役に就いて、全国で講話をされていますが、当初はこの役を辞退していたそうです。なぜなら、もともと「家庭倫理の会」で活躍をされており、経営者の方々に語る立場にない、と思ったからだそうです。
■苦難に遭遇しての倫理体験
今年の八月、倫理の出張に向かっていた時の事です。隣を走っている車が事故をおこし、
すぐそばで横転し始めました。その瞬間、氏は、約束を破ると皆が不幸になるという「破約失福」をとっさに思い、「丸山先生、助けて」と念じたそうです。すると、横転した隣の車は、氏の側には倒れてきませんでした。また、タイヤがパンクをしていたことにも気付くことができました。この体験から、命を救ってもらった、あり難い、と感じたそうです。
■倫理の学びは、心の学び
「倫理とは、心の整理をすることであります。堅苦しく考えがちですが、心の整理をする、と思うと楽になると思います。栞の中に書かれていることを、言われたとおりに行い、わがままな心の中を捨てて、整理をすれば良いのです。」
■掃除について
高松氏は、これまでに何十社もの会社を倫理指導しました。経営がうまくいってない会社のほとんどは、肝心なところが掃除できてないそうです。それは、FAX、コピー機、電話などです。こんな言葉があるそうです。
雑巾(ぞうきん)を当て字に変えれば「蔵(くら)」と「金(かね)」
こちら福福(拭く拭く)
このお話を聴いて、掃除が行き届いていない、ということは心も行き届いていないのだと感じました。
■『当下一念』
最後に、近江出身の江戸時代初期の陽明学者中江藤樹氏の言葉を引用されました。
『くやむなよ ありし昔は是非もない ひたすら正せ 当下一念(とうかいちねん)』
これは、過去の事は悔やんでも仕方がない。今の自分の心を正すこと、その一念が大事である、という意味です。
「失敗を重ねて、人は学ぶのです。倫理は生涯学習。けして卒業がないのです」と、締めくくって頂きました。
参加者の中には、倫理を長年学んでおられる方もたくさんいらっしゃいましたが、今日の講話を聴いて、あらためてたくさんの学びを得られることができた、と満足そうでした。
高松先生、素晴らしい講話をありがとうございました。