7月12日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、社団法人倫理研究所法人局 普及事業部 中国四国方面副方面長 山口秀雄氏より、『企業活性化の決め手』をテーマに語っていただきました(出席者総数15名)。
まずは、中越会長より、「不況と言われているが、今年は伸ばすことができます。昨年と比べて利益も増えて、社員にベースアップを約束しました。印刷業界は、構造的な不況と言われますが、当社はもっと利益をだせる会社を目指しています。身体が不自由な方の講演会を聴いたことから、自分の生活習慣も変え、人格も変わりました。倫理は素晴らしい会であります。」と力強く挨拶されました。
次に、久万田副会長の会員スピーチです。「中越会長からは、公私ともにお世話になっています。たとえば、電話の際、相手の会社だけでなく担当者名まで伺い、かつ伝える、ということなどを指導いただきました。」「昨日の役員研修で、自分がモノを死蔵させてることに気付きました。モノを活かし大切にする、ということをもう一度実践します。」そして、会長時代の挨拶である「宝の山がいっぱい詰まっているモーニングセミナーで、先行き不透明なこの時代を乗り切っていきましょう。」と、力強く締めくくっていただきました。
本日の講師である山口秀雄氏の登場です。
■得るは捨つるにあり
「「気付いたらすぐする」ことが物事をし遂げる秘訣である。」とありますように、速行(そっこう)が大事です。「目が覚める」とか「人から言われる」というのは、「気づく」ということであり、気づいた瞬間に行動に出るということが重要です。そして、この会でも空いてる席があると気付いたら、誰かが座るだろう、と思わずに自ら率先して座るべきであり、業界や町内会の集まりなどでも同様に実践すべきです。これは意識すれば出来ることです。」
■準備は、いくらやってもやりすぎにはならない
セミナーが始まる前の役員朝礼において、中越会長よりコンビニ店のエピソードの紹介がありました。新商品を世に出す際には、役員30人全員の同意がなければいけないそうです。そのお話について言及されました。
「これは相当な努力であり、凄い準備であります。そうした取り組みこそが着実な地位をしめている理由であります。コンビニ店は商品の入れ替わりが相当早い業界ですから、こうした準備を着実に行っているところに、コンビニ業界繁栄の一つの姿があります。これは、どの業界でも同じで、世の中に適応しない限りは生き残れないということです。大きかろうが小さかろうが、小回りがきく方が強いのです。」
■商法と商道
商法とは、商売のしくみややり方のことであり、商道とは、経営理念などのように商売をやるうえでの基本的な考え方のことです。
「川というものは変わらないが、その流れは常に変わっていますし、顔というものは変わらないが、それを構成する細胞は激しく変化しています。経営の世界にも変わるものと、変わらないものがあります。無常の世の中に対応していくには、商売のしくみややり方を常に工夫し変える必要がありますが、一方で、経営理念などは、ひとたび方向性を決めたら変わらないものであります。倫理法人会の生みの親である滝口長太郎氏は、『打つ手は無限』という言葉を残しました。見方を変えるだけでヒントはたくさんあります。お客様に心が向いてるかどうか、という原理原則は同じです。常にお客様に心を向ける姿勢が大事です。」
■最後に
「何事も、手を抜いたところに感動はありません。(仕事や役割を)受けた以上は、手間暇惜しまずやることが大事です。」と語って頂きました。
あらためて、「実践」と「思い」の重要さに気づくことができました。
早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
(文責 中宏文)