4月12日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、(株)ICU代表取締役 川島一寛氏(高知県倫理法人会 副幹事長)より、『続・私の履歴書』をテーマにご自身の実体験を語っていただきました。
まずは、中越会長より、「入学式で、お子さんや親御さんのいい顔をたくさん見ました。自分もいい顔、幸福な顔にならないといけない。やがては、モーニングセミナーの会場を倫友の仲間でいっぱいにして、皆で栄えていきたい」と力強く挨拶されました。
■プロフィール
川島氏は現在、インターネットを活用して、企業や団体のプロモーション活動を行う会社を経営されていますが、IT業界にはいるきっかけがユニークでした。
高校時代を経て、まずはコンビニ業界で働いていました。その際、ホームページ上でコンビニのおもしろネタを掲載していたところ、なんとニフティの社長が、それを見てくれていて、記事の内容まで覚えていてくれたそうです。
そのことをきっかけにして、インターネットに興味を持ち、まずはホームページを作成する会社に入社。その後、自分の思いを仕事に生かしたい、との思いから平成19年に独立されました。
「仕事は人づてに やってくる」との考えから、独立当時はいろんな会や団体に入会して、たくさんの人脈をつくりました。
特に、2008年・2009年には、1000人規模のイベントである「高知を元気にする講演会」を企画・実行して、2009年には実行委員長も務め、大成功を収めました。また、そうした活動のおかげで、仕事上もいろんなところから引き合いがきて、東京進出も考えたそうです。
しかし、良いことばかりではなく、いくつかの人生の転機もありました。そうした様々な経験の中で多くのことにも気付くことができました。おそらく、万人幸福の栞の「得るは捨つるにあり」「苦難は幸福の門」という教え等も、生活の筋道を指し示してくれたのではないかと思います。
■仕事について
川島氏は、創業当時の「ICUネットコンサル」という社名を「株式会社ICU」としました。
「あらゆる会社が、人材面や設備面などさまざまな事情を抱えています。そうした問題を解決するのがわが社の仕事です。」そう語る川島氏の名刺は、ドイツ製の紙をつかった洗練されたデザインです。
「私は、インターネットをやることが目的なのではなく、マーケティングの成果を出したくて、仕事をしています。なぜお客様が、その商品を買うのか、というようなマーケティングが重要です。最終的な目的は、受注アップであり、そのために何をやっていくのかを、クライアントと一緒に考えていきたいと考えています。」
デザイン、印刷、セールストークのシナリオ、アポ取りノウハウ、チラシなど、営業全般についての企画構成を手がけられています。
■プロモーション事例
川島氏は、2012年3月8日開催の植松努氏の講演会の開催告知ツールの制作も行いました。この制作会社を決めるにあたっては、倫理法人会の中でデザインコンペが行われたそうです。氏は、単にイベントのチラシのデザインを考えるのではなく、まずはイベントの目的を充分検討して確定し、制作時の基本方針となるコンセプトを抽出したうえで、具体的な文章やデザインを構成していきました。そして、見事に数社の中から選ばれ、制作を請け負うことになりました。講演会も大成功で、1,085名もの方々に参加いただきました。
「何をするにも命がけでやる」という川島氏の力強い思いと行動とが、こうした結果に結びついたのだと思います。
最後に、「実はこのコンペでは、もう一案作ったんです」と言って、スクリーンに映し出された案もたいへんユニークで素晴らしいものでした。
パワフルで才能あふれる川島氏のルーツを知ることができました。
(文責 中宏文)