2月16日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、株式会社大幸水産 代表取締役 濱口久男氏(高知市モーニングセミナー副委員長)より、『倫理と私』をテーマにご自身の実体験を赤裸々に語っていただきました。
まずは、中越会長より、「先日の高知新聞に、高知県の所得は全国最下位という記事が載っていました。しかし、今がチャンスです。最下位からスタート出来ます。倫理法人会に入ったら、人生が豊かになる、そういう会にしたい。」と力強く挨拶されました。
株式会社大幸水産は、高知市弘化台にて、各種冷凍食品・生鮮魚・貝類・切り身魚・各種珍味製品・練製品・加工原料、その他の卸売業を行い、県内多数の量販店や飲食店等と取引をされています。
市場関係の業者として、朝の忙しい時間帯の中、社長である濱口氏は、毎週欠かさずにモーニングセミナーに参加されています。
須崎市出身の濱口氏は、子供のころ、水産関係の仕事をしている両親が、朝から晩まで必死に働いている親の背中を見て、自分も将来、親の仕事を手伝いたいと思っていたそうです。
大学3年生のときには、東京の築地の魚市場でアルバイトを始めて、大学卒業後は、大阪の魚市場で2年間修行されました。
その後、高知に帰省し、家業を継ぐことになりますが、決して順風満帆ではありません。
昭和50年代の当時は、水産物の卸業以外に、ハマチの養殖の飼料の商売や南国市に郊外型のレストランを開店するなど、多角経営を行っていました。
しかし、当初は順調に利益もあがりましたが、1年間トータルでみると赤字となり、新規事業は、次々に撤退をすることになりました。
「悪いことは重なるもので、レストラン経営をしている時に、父が胃ガンを宣告されました。」
「会社を立て直すために、1年間、四国銀行の元南国支店長に会社に入ってもらい、その後、当時お世話になっていた大伸フーズ㈱の社長である大町氏に、昭和62年から我社の社長も兼任してもらうことになりました。」
「大町氏から、”自分の商売に自信を持ち、正々堂々とした商売をすること””原価意識を持ち、公私のけじめをつけること”など、商売の基本を徹底的に教えてもらいました。」
「平成2年頃に、大町氏が”職場の教養”を持ってきて、これで朝礼をやるようにと指示がありました。朝礼をやることで、社員が一つのことを共有し、意志統一が出来ました。」
濱口氏が率先して、社員と一緒に大町氏の教えを実践した結果、濱口氏が社長に就任した平成15年の決算では、初めて黒字に転換出来たそうです。
「3年前の高知県倫理法人会の総会で、当時、高知市の会長であった久万田会長と名刺交換したところ、久万田会長からお手紙をいただき、それ以来、モーニングセミナーには欠かさずに参加するようになりました。」
「毎年、年1回の決算のときには、大町氏に報告に行っています。私は、倫理の関わりで、私の実の父と商売の父である大町氏の二人の親父をいただきました。」
最後に、「昨年の5月に息子が東京から帰ってきました。息子に上手く事業を継承するためにも、これからもモーニングセミナーで勉強していきます。モーニングセミナーに毎週参加すれば、毎週、新しいお話が聴けます。自分自身もリセット出来ます。これからもモーニングセミナーに参加します。」と力強く語っていただきました。
モーニングセミナーの後、ホテル日航高知旭ロイヤルの22階にて、濱口氏を囲んで朝食会を開催しました。
早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。