2月2日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、西森博税理士事務所 所長 西森博氏(高知市中央倫理法人会 モーニングセミナー委員長)より、『倫理と私』をテーマにご自身の実体験を赤裸々に語っていただきました。
高知県仁淀村(現仁淀川町)出身の西森氏は、昭和48年3月に税務大学校大阪研修所を修了された後、昭和48年4月から平成13年8月までの約29年間、高松国税局及び同管内の税務署で国税事務に従事されました。
平成13年8月23日に国税局を退職。すぐに税理士登録し、翌年6月1日に税理士事務所を開設されました。
国家公務員という安定した職業を捨てて、一国一城の主である税理士への転職について、親友に相談すると、「おんしゃあ、馬鹿か」と一喝されたそうです。
「親友からは猛反対されましたが、家内に相談すると、”自分が思うとおりにしたら。好きにしいや。”と後押ししてくれたことが、大きな自信となりました。」
「公務員は組織の一員として全体の中で動いていきますが、自営業はすべて自己責任です。」
「公務員の世界は、たとえて言うと動物園の中(かごの中の鳥)です。ぬくぬくと暮らしていけます。反対に自営業の世界は、野生の世界。自由に空を飛ぶことが出来ますが、弱肉強食の世界です。」
西森氏は、加藤敏仁氏(現高知市中央倫理法人会 相談役)に誘われ、平成15年1月に高知市中央倫理法人会に入会されました。
「倫理法人会では、経営者のお話を聴くことで、野生の世界での掟、すなわち弱肉強食の世界を生き抜いていく術を教えてもらっています。」
西森税理士事務所の基本的な考え方は、次のとおりです。
①人間には無限の力があるが、力を出し切っている人はいない。
②顧客の目線に立って誠実に対応し、顧客が何を求めているのかよく把握する。
③お客様から信頼されると同時に、税務当局や金融機関などからも信頼される税理士事務所でありたい。
④以上の思いや考え方を職員とも共有する。
最後に、「今まで困難なことも多々ありましたが、倫理のおかげで、道を外れることもなく、順調に仕事も増えてきました。これからも自分の利益より他人のために尽くす、”利他の精神”で業務に励んでいきます。」と力強く語っていただきました。
モーニングセミナーの後、ホテル日航高知旭ロイヤルの22階にて、西森氏を囲んで朝食会を開催しました。
朝食会では、モーニングセミナーでは話せない裏話も聞けて会話が盛り上がりました。
早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
(文責 久万田 昌弘)