モーニングセミナー

1月26日(木) 蓼征成氏 「よき社風をつくる」

20120126a.jpg 1月26日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、前日の経営者の集いに引き続き、株式会社タデエン 代表取締役 蓼征成氏(広島市倫理法人会 幹事)より、講話をいただきました。

 まず、中越会長より、「我社は不景気の時ほど、業績が伸びました。不景気の時には、先輩企業に追い付くことができます。会長の任期は、あと31ヵ月しかありません。会長をやれば快調になります。」と力強いお言葉をいただきました。

 前日の経営者の集いでは、「創業の原点に帰る」をテーマに講話をいただきました。
 株式会社タデエンは、蓼氏の父親でもある先代社長が昭和42年に個人で創業。昭和54年に法人化されています。
 蓼氏が大学卒業後、会社に入社して1年後の昭和60年9月、先代社長が突然逝去されたため、長男である蓼氏が社長に就任されました。

 父親の葬儀の日だけ会社を休業し、翌日から母と弟3人の5人が中心となり、再スタートを切りました。
 しかし、決して順風満帆ではありません。
 社長就任の1年後、昭和61年の忘年会シーズンの前に、広島市では一番大きな活魚水槽を受注して設置し、料理店がオープンしましたが、1階の店舗から地下の駐車場に水が漏れる等、原因不明の大きなトラブルも経験しました。

 「どんなに大変なことが起こっても、いつも先代社長の父が私達を見守ってくれています。父はいつもそばにいます。だから乗り越えることが出来ました。」

20120125a.jpg 平成21年には、創業30周年の感謝の集いを開催。多くの方から祝福を受けて、社員の結束力が高まったそうです。

 「幸せな社員、充実した社員がいて、初めてお客様にやさしく対応できます。社員が誇りを持って安心して楽しく働ける会社を私は目指しています。」と力強く語っていただきました。

 翌日のモーニングセミナーでは、「よき社風をつくる」をテーマに講話をいただきました。
 株式会社タデエンの経営理念は、”私たちは、会社の繁栄を通して、家族を幸せにし、地域と国のために貢献します。”を掲げています。

 「平成21年の創業30周年を機に、規模的拡大ではなく、企業の永続性が大切なことを実感しました。そのためには、世界に誇れる技術を有する会社にならなければなりません。毎年、経営計画書を作成し、言葉にして社員と共有のベースを作っています。」

 「よき社風をつくることは、よき生活習慣をつくることから始まります。我が社は、勉強する会社だよと自信を持って言えるくらい、私も含めて社員全員が勉強しています。」

 「企業の使命は3つあります。収益性(税金を払って公共のお役に立つこと)、社会性(人々の幸せに貢献できること)、人財育成(社員が家庭や地域から頼りにされる宝になること)。どれも我が社にとっては大きなテーマですが、小さな日々の積み重ねを大切にしていきたいと思っています。」

20120126b.jpg 最後に、「現在、新しい事業を始めました。世の中にないもの、売っている側が自信を持って売れるものを我が社で持つことをモットーに、会社一丸となって取り組んでいます。」と前日に引き続き、力強く語っていただきました。

 モーニングセミナーの後、ホテル日航高知旭ロイヤルの22階にて、蓼氏を囲んで朝食会を開催しました。
 朝食会では、楽しく会話が盛り上がりました。

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(文責 久万田 昌弘)

【追伸】
 実は、私と蓼氏とは、2,000年に一度の出会いと言ってもいいくらいのご縁をいただきました。
 私が昨年の1月、広島市倫理法人会へレクチャラーとして出向し、経営者の集いとモーニングセミナーで体験発表をしたとき、蓼氏も参加されて私の話を聞いてくれました。
 私も大学卒業後、会社に入社して1年後の昭和60年9月に父が他界し、長男として父が創業した会社の社長に就任した経験があります。
 ちょうど時期も一緒だったので、私のつたない話に共感していただき、その後、蓼氏から会社を守る就業規則が必要だと連絡があり、株式会社タデエンの就業規則、賃金規程など会社の規則の改正をすることになったのです。
 これも倫理を真面目にやっているおかげかなと感謝しています。

 早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。