経営者の集い

10月13日(水) 西森義信氏 「苦難福門」

20101013a.jpg 10月13日(水)の経営者の集いは、高知商工会館にて18:30より、株式会社建商代表取締役 西森義信氏(高知県倫理法人会 会長)に「苦難福門」というテーマで体験発表をして頂きました(参加者総数31名)。

 西森氏は、高知市長浜にて、金属製建具・建設建築金物、設計・製作・施工を手掛ける会社を経営されています。
 高知県倫理法人会は、会員企業数448社(H22.10.12現在)。
 西森氏は、平成19年10月、その高知県で初めて倫理経営インストラクターの資格を取られました。

「平成9年頃に高知県倫理法人会に入会しましたが、最初の1年間はセミナーに全く参加しませんでした。そのため入会して1年後に初めて参加すると、いきなり12ヵ月分の会費を請求されました。」
「何とか、会費の元を取りたいという思いで、モーニングセミナーに参加するようになりました。」
「倫理法人会はまじめに参加していると、出世は早いものです。」
 西森氏は、いきなりモーニングセミナー副委員長を拝命され、平成13年9月からは委員長に昇格しました。

20101013b.jpg その当時の会社は、1億6千万円の借金があり、倒産の危機に直面していた頃でした。わらにもすがる思いで、奥さんの実家を担保に銀行から融資を受けたいと義父にお願いしたところ、快く受けて頂き、絶対に義父に迷惑をかけてはいけないと覚悟を決めたそうです。

 

 平成14年9月、今村義男氏が高知県の会長となると、西森氏は幹事長として3年間、今村会長とともに普及活動に邁進するようになりました。
「とにかくモーニングセミナーに休まないで参加を続けることで、習慣になりました。」

 西森氏は、靴をそろえる、トイレ掃除、先手の挨拶の実践は現在も習慣として続けています。
「普及活動をするためには、まず、自ら倫理を知り、実践することが必要です。倫理の中身がわかることで、幹事長時代から現在まで、100人以上の方に入会して頂くことが出来ました。」

20101013c.jpg また、毎月166万円の返済を5年間続けることで、銀行に信用されるようになり、融資の枠も広がったそうです。
「昨年、元請けの大型倒産の影響も受けましたが、銀行は全面的に支援してくれました。」

 西森氏は現在、毎日2時間は経営者としての時間を作り、いろいろな目的を達成する手段を考えているそうです。
「どんなに忙しくても、自分を見つめる時間を作ることは経営者の仕事です。そうすることによって、社員に大事な仕事を任せることが出来るようになりました。オーナーとしての勉強をすることで社員が変わってきました。」

 挨拶一つで社風が変わります。
「訪問者に社員全員が大きな声で挨拶をすることで、発注ミスが少なくなり、不良在庫も減ってきました。」

20101013d.jpg 最後に「会社の経営をしているのは社長ではなく、経営者です。現在も多額の借金を抱えていますが、返済する力があるからこそ、会社の力に見合った借金をしているんだなと思うようになりました。必ず、3年で完済します。」と、力強いお言葉をいただきました。

 講演の後は、西森氏を囲んで懇親会を開催しました。
 多くの方の参加を頂き、最後まで時間を忘れて交流を深めることが出来ました。

20101013e.jpg 私が倫理法人会に入会して最大の財産は、西森義信氏と出会ったことです。
 本当にありがとうございました。

文責 久万田 昌弘