10月7日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、中央印刷株式会社 代表取締役 青木繁氏(高知土佐倫理法人会 会長)より「人生谷あり谷あり少し山あり」というテーマで講和を頂きました(参加者総数20名)。
本日は、青木氏が自ら会長を務める高知土佐倫理法人会のモーニングセミナーをお休みして、高知市倫理法人会へ友情出演して頂きました。本当にありがとうございました。
青木氏は、東京の大学卒業後、東京の印刷会社に就職しましたが、2年後、父に説得され高知に帰り、中央印刷株式会社に入社されました。すぐに、営業部長に抜擢され、持ち前の負けん気でめきめき頭角を現し、業績も伸びていきました。
しかし、経営者ではなかったので、財務内容はわかりませんでしたが、売上は伸びているが利益は逆に下がっていること、また、赤字決算でも賞与を支給する現状に疑問を持つようになったそうです。
青木氏は、32歳の時に社長に就任しました。社長就任と同時に、メインバンクから追加融資を断れて、現実の厳しさを痛感しましたが、別の銀行に助けられたこともありました。
その当時(平成8年~平成10年)は、官公庁の仕事が激減し、全国的に印刷会社が10年前より半分に減っている状況でしたが、その中でも中央印刷株式会社は、創業以来一番の売上増になりました。
青木氏は印刷組合でも役員になり、自分では気が付きませんでしたが、傲慢になってきたようでした。
「会社の売上が上がっているのも全て自分のおかげだと思うようになりました。」
平成11年頃より急激に経営が苦しくなりました。平成14年11月には、手形の決済に600万円足らないという状況になり、銀行の支店長に相談にいくと、手の平を返すような扱いをされ、銀行から再生プロジェクトチームとして3名送りこまれました。人員整理も行い、何とか持ちこたえてきました。
平成15年頃から現状を脱皮するために、ゴルフ場への営業を思いつき、現在全国140社のゴルフ場と取引があるそうです。
自分の将来の成功例をイメージすることが大事です。
青木氏は「りっぱに業績を上げ、賞与も支給し、従業員と笑顔で握手しているイメージを描いていました。」
「しかし、現実は厳しく、人員整理をした際に、従業員と涙でお別れの握手することになりましたが、心は常に前向きでいました。」
「以前の私は、プライドがあって、失敗談を皆さんの前でお話するなんて考えもしませんでしたが、倫理法人会で学ぶことによって、素直な気持ちでお伝えする勇気が出ました。」
青木氏は、礼状をヒノキのハガキに手書きで書かれているそうです。
「私は、道は無限にあることを信じて今まで頑張ってきました。死を覚悟した時期もありましたが、須崎ではおいしい魚、心から語り合える友人に恵まれています。これからも当たり前の幸せを大切にしていきます。」と力強いお言葉を頂きました。
高知土佐倫理法人会は、青木会長のリーダーシップのもと、幾多の苦難を乗り越え、平成22年3月19日に104社で設立しました。
人生いろいろですが、「すべてが今の自分にちょうどいい」と思えば何でも乗り越えることが出来ます。青木氏の今後のご活躍に期待しています。
モーニングセミナーの後、ホテル日航高知旭ロイヤルの22階にて朝食会を開催しました。
早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
(文責 久万田 昌弘)