モーニングセミナー開催される。
平成21年12月17日(木)午前6時より
ホテル日航高知旭ロイヤル
講師 上村國喜氏 新潟県倫理法人会会長
(株) メディック太陽代表取締役
テーマ『繁栄の条件』
講話の冒頭、新潟県長岡市出身の上村先生は、”長岡藩米百俵の精神”について語られた。
―江戸時代の末期、徳川幕府の譜代である長岡藩は、戊辰戦争により国土は戦災に見舞われて、その敗戦処理に苦しみ、食べる物も無い中に、支藩である三根山藩より何と、【米百俵】が見舞いとして送られた。(それは実に当時の相場で金270両にも相当する)しかし、長岡藩大参事の小林虎三郎は「喰えばたちまち無くなるが、この米を金に換えて学校を作り教育に使えば後の世に、一万にも百万俵にもなる」と他の藩士を説き伏せて、国漢学校を設立する。実際にそこからは、帝国大学総長の小野塚喜平次、医学博士の小金井良精、東洋大学創始者の井上円了、帝国海軍の山本五十六元帥など、世界を相手にできるような人々を輩出してきた。そしてその精神は今も長岡の人々にとって町つくりの指針や、人材育成の理念として、受け継がれている。―
その一例として、スーパー「原信」。業界でもトップレベルの店舗数を誇るスーパーマーケットの創始者、原信佐氏。そのユニークでかつ堅実なアイデアで素晴らしい成功を収め発展してきた事。
また上村先生ご自身も、いち早く、薬と医をまとめあげたメディカルタウンを作り上げ、日本で最初に薬のドライブスルー形式の薬局スタイルを導入するなど、先を見据えた経営を着実に歩んできた事。(今期の経常利益は約1億円超)
「倫理の学びを実践し仕事に活かすこと、たとえば純粋倫理7つの原理の1つ【易・不易の原理】(変えるべき事は変え、変えてはならない事は変えない)。この学びひとつでも商売に活かす事で他の会社が真似をしたくなるような発展をすることができる。どうぞ皆さんも倫理を実践して仕事に取組んで利益を上げる経営をして下さい。」と語る上村先生。その言葉には今も長岡に伝わる”米百俵の精神”を守っているという誇りが感じられた。そしてなにより上村先生からは、倫理を学び実践し、行動することで夢を実現してきたという自信に満ちた感動的なご講話を頂いた。(文責 村上勝則)