モーニングセミナー

12月10日(木) 平田昌也氏 「数学は何のために勉強するの?」

12月10日のモーニングセミナー


091210_ms_02.jpg久万田会長あいさつ

 不況の中、「不景気」という言葉に意気投合して飲んでいる人たちが多いようです。周りの環境はその人の心構えによって、その人の心のとおりになる、ということを倫理法人会では学びます。このモーニングセミナーを上手く活用してください、とごあいさつがありました。

外部講師のスピーチ

091210_ms_01.jpg 本日は、外部講師のスピーチとして、かわさき予備校教務部長数学科主任平田昌也さんと指導部長英語科主任の宇賀直樹様にお越しいただき、「数学は何のために勉強するの?」と題してお話をいただきました。

はじまって早々に数学の問題4問。全く解けなかったのですが、考え方、発想の方法をお聴きして「なるほどなるほど」。
 かわさき予備校では授業の中では消しゴムは使わせないのだそうです。問題を解いていく過程を残しておくことが大切だからなのだそうです。また入校して最初に、「何のために勉強するのか」を子供たちに伝えると おっしゃっていました。
 よく世間では文系とか理系というように人を分類してしまいがちですが、一般的傾向として文系の人は「一つ一つ理解しないと先に進まない、直線的な考え方をしがちですが、理系の人は、分からないことが合っても別の考え方をして並列的に物事を考える傾向にある」そうです。
091210_ms_03.jpg 並列的に物事を考えることによって、分からないことや課題が生じても行き詰ることが少ないのだそうです。人生においても、問題が発生してもマニュアル通りには回答はでません。
 数学においては多くの公式を学びますが、公式は数学の道具であり、この道具を使って問題を解いていくわけです。しかし、この「公式」を知ることで、知識にとらわれすぎてしまうと、どの「公式」を当てはめたらいいのかわからなくなってしまうそうです。
数学の問題を、ただ順序だてて解答を出すのではなく、多面的に課題をとらえ、先に解答を予測して、課題に取り組むなど、いろいろな考え方で、全く違う「公式」を使ってみて、誰も考え付かない発想ができるようにすることで、人生の課題を解決するにも大いに役立つのではないでしょうか、と結んでいただきました。

文責 藤田 和彦

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