8月6日(木)午前6時よりホテル日航高知旭ロイヤルにて、社団法人倫理研究所より中国四国副方面長の松本真志氏を講師にお迎えして、モーニングセミナーが開催されました。
(参加者総数22名)
「正直者は愛される」 (社)倫理研究所 中国四国方面長 松本真志氏
講話に先立ち、松本先生は「本日8月6日は、今から64年前に広島に原爆が投下され多くの方々が亡くなった日です。講演の前に黙祷いたしましょう」と、出席者全員で起立し、黙祷をささげ、「戦争が終わり、焼け野原の廃墟の中から、我々日本人は見事に復興をとげたが、逆になにか大切なものを置き忘れて来てしまったのではないでしょうか?」と問い掛けられ、だから、今こそ倫理の学びが大切なのだと話された。
本日のテーマ「正直者は愛される」ですが、倫理では、純情と書いて【すなお】と読みますが、古来日本人は正直、あるいは至誠、というのは美徳とされていた。倫理では、本当の正直とは、するべき事をし、言うべき事を言う。そうすることでその人本来の力が発揮できる。本当の正直とは、愚直なまでに実践をする事。それは小さいことも疎かにせず、大切にする事。うやむやな態度で妥協しない。万人幸福の栞、81ページに「請求するべきはする」とあるのもそういうこと。中途半端な正直はいわゆる「正直者はバカをみる」ということになりますが、本当の正直というものは、天地をも動かす力がある。大自然に対しても正直であるならば、天候の好き嫌いなどを言わず、すべてこれが良いと受け止めることが大事。そして、先生御自身のサイパンでの慰霊の訪問での体験を紹介され、正直であることを実践する大切さを示され、最後は、【時間】に対しても、「すべての過去は自分にとって、ベストであり、自分の未来に必要なものであった」と正直に捉えることが大事である。
いつものモーニングセミナー同様、元気と勇気の湧いてくる中にも、やはり8月6日というこの人類にとって決して忘れることの出来ない日のセミナーということもあり、厳粛な雰囲気の漂う先生の御講話に、会場は静かな感動に包まれたセミナーとなりました。
(文責 広報委員 村上勝則)