5月7日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、マニュライフ生命保険(株) 藤田和彦氏に「倫理との出会い」というテーマで体験発表を頂きました(参加者総数20名)。
藤田氏は、愛媛県出身で地元の高校を卒業後、高知大学に進学し、高知では一人暮らしをしていたので両親のありがたみを身にしみて感じたそうです。学生時代は卓球部に所属し、お酒もこの時に強くなりました。
子供の頃から、「公務員は安定していていいよ」と耳にしていたので、就職活動は公務員試験一本に絞り、高知市役所の上級試験に見事合格。合格した時は、これで人生の目的を達成した気分でした。
しかし、大きな組織の中の一人ですので、担当部署の異動があるごとに体調が悪くなり、「このままでいいのか」と自問自答する日々を過ごしていました。
転機を迎えたのは、人事部の職員研修担当に配属された時です。
大学卒業後すぐに市役所に入り世間を知らずにいたので、外部のコンサルタントを招いての研修に大きな刺激を受けたそうです。
その後、産業振興センターに出向した時にも外部の企業とのお付き合いが増えるごとに、自分もみんなと同じように苦労してお金を稼ぎたい気持ちがだんだん湧きでてきたそうです。
「当時は、今の生き方ではダメだと思っていました。家族のことなど全然頭になく、とにかく45歳までに市役所を退職し、外へ出て自分の力でやりたい気持ちで一杯でした。」
人の意見を聞かず、思いきって44歳の時に高知市役所を退職し、能力開発のプログラム販売の事業を立ち上げました。
市役所時代の企業研修や能力開発に携わった経験を生かせば、自分でも何とかやれると思っていましたが、世間はそんなに甘くはありません。
「今まで市役所の事務しかやってこなかった自分に営業など出来るわけがありません。」
市役所を飛び出し、しばらくは泥沼を経験しました。
現在、縁あってマニュライフ生命(株)に就職することができ、仕事があることを本当にありがたいと思うようになりました。
「人は生まれた時からサラリーマンといいます。しかし、人の目的のために働くサラリーマンにはなりたくありません。自分の目的のためのサラリーマンになりたいです。」
最後に、「現在、営業の中に倫理を取り入れています。自分自身の結果は自分にしかわかりません。なぜこうなったのかとは考えず、こうなったことをどうするかと考え方を変えていかなければなりません。これからは、こちらから踏み込んで積極的に出会いを求めていきます。」と力強く結ばれました。
文責 久万田 昌弘
モーニングセミナーの後、ホテル日航高知旭ロイヤルの22階にて、藤田氏を交えて朝食会を開催しました(参加者総数7名)。
高知県の西森会長も参加され、和やかな雰囲気で盛り上がり交流を深めることができました。ありがとうございました。