モーニングセミナー

11月1日(木)水田直利氏 「三つの職場で学んだこと」

 11月1日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、岸之上工務店 水田直利氏より、『三つの職場で学んだこと』と題して講話を行っていただきました。

 まずは、中越会長より、「社会情勢や政治不安と、世の中はいろいろとありますが、景気のいい人が、倫理に集まってきてほしいです。いい仲間づくりが重要です。早起きしながら成功していってほしいと思います。」と力強く挨拶されました。

 続いて、水田直利氏の講話です。水田直利氏は、工務店にて経理の仕事を担当されています。

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■一つ目の職場
 水田氏は、大学を卒業後、県内大手の銀行に入社しました。当初は、内勤の仕事が多く、また女性も多くて大変だったそうです。
 外回りの仕事に移ってから、お客様と直接向き合うようになり、仕事のやりがいも感じ始めました。いまではさびれている、ある商店街も、当時は活気があり、お客様が新入社員を育ててくれるような暖かい地域だったそうです。
 しかし、そんな恵まれた仕事環境にもかかわらず、「はたして自分は、会社の役に立っているのかな?」という疑問も感じていました。

 ある時、他の銀行との間で、案件を競い合うことになりましたが、残念ながら破れてしまいました。そのときの縁で某保険会社の所長と懇意になったそうです。

■二つ目の職場と三つ目の職場
 「うちの会社を受けてみないか?」保険会社の所長から、誘われました。保険についての考え方を学ぶこともできると思い、面接を受けることにしたそうです。結果は合格。
 「せっかくだから東京で役員面接もしてみないか?」と、再び誘われ、東京の同級生に会えるとの思いから、面接のため上京。結果は、またまた合格。

 「来月からうちに来てくれないか?」と言われ、真剣に転職を考えました。まわりのほとんどが「転職はやめておけ!」と強く言われたそうですが、奥様と話し合い、ついにその保険会社に転職することになりました。

 転職してから、前職の時には会ってくれてたお客様が、会ってくれなくなったそうです。その時に、会社の看板の威力を思い知らされ、自分はいかにちっぽけな存在であるか、という事に思い至ったそうです。
 水田氏は、考えました。「看板がなくても、人格が良くなればあってくれるはずだ」と。
そこで、セミナーや研修、書籍、特に歴史小説や中国の古典から多くの事を学んだそうです。

 宮城谷昌光氏の書籍からは「人が見事に生きるとはどういうことなのか」という主題を読み解き、ご自身の考え方の参考になる考え方を得られたそうです。
 そして、さらにまわりに感謝することの重要性も感じました。

 そうした、保険会社での生活でしたが、毎週2回、車で長距離を通う生活が続き、「50歳、60歳になってもこのような生活スタイルが続けられるかな」との思いもあったそうです。

 あるとき、工務店にいる先輩と飲みに行ったそうです。突然「俺はやめるから、お前がはいれ」と言われたそうです。とんとん拍子で話は進み、再び奥様と相談して、現在の勤務先である工務店に経理担当として入社しました。

■宮城谷昌光氏から学んだこと
 「宮城谷昌光氏が教育者についてのコラムを書いた文章が心に響きました。無理やり厳しいことをいって言う事をきかせるのは真の教育者ではありません。一流の教育者は人間性が高いそうです。
 この人の話を聴きたい、共に時間を過ごしたい、と生徒から思わせる、これが本当の教育者だと書いていました。この事を自分に置き換えてみて、自分の人間性を高めていけば、まわりの人たちも進んでやってくれる、そうなれるように努めています。
 高知県内は、建設業界は大変ですが、誠実さを持って会社を、良い方向に持っていきたい、そして自分もそうなりたいです。」と締めくくって頂きました。

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 これまでの人生のさまざまな場面において、「古きをたずね、新しきを知る」という考え方を取る水田氏の姿勢に対して、たいへん学ぶべきものを感じました。
 ぜひ実行したいと思います。ありがとうございます。
(文責:中宏文)