10月4日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、㈱オートリメッサ代表取締役 上村幸宏氏(高知県研修副委員長)より、『思いこみ』と題して講話を行っていただきました。
まずは、中越会長より、「本日から、出席された方全員の名前を呼びます。みなさんと一緒にスタートです。先日、『思ったらすぐ行動』ができず、人生でもっとも大切な事を行うことができませんでした。人生の中で、やろうと決めたら全部やらないといけない、という思いを強くしました。即行動が倫理の実践です。皆さんと一緒に栄える形にしたいと思います。」と力強く挨拶されました。
続いて、千葉繁研修副委員長からイベント紹介がありました。
そして、上村氏の講話です。
■プロフィール
上村氏は、高知市大津にて、国産車や輸入車の販売会社を経営されています。公務員である厳格なお父様と、専業主婦のお母様に育てられ、またお婆様からは「末は博士か大臣か」と言われて、たくさんの愛情をそそいでもらったそうです。
小学生の頃は勉強が大嫌いで、テストの点数が悪いと、どうやってそれを隠すかについて考え、お父様から叱られていました。
あるとき、皆が持ってるラジコンカーがほしくて、両親に頼みましたが、「となりはとなり、うちはうち」と返されました。そこで、お婆様にねだったところ、後日、少し小さめのラジコンカーを買ってもらいました。
また中学生のときにも革ジャンがほしくて、お婆様にねだると、またまた後日、すこし素材の違ったジャンパーを買ってくれました。
お婆様の、そうした思いに感謝しながらも、上村少年は、「ほしいものを手に入れている友達は、皆、社長の息子だ」と思い、「どうすれば社長になれるか」と考え始めました。
楽しい思い出が少なかった中学生活が終わり、高校は須崎工業に行くことになりました。学校に通いながら、帯屋町のパン屋さんで働き、月に15万円くらいのバイト料をもらっていました。「世の中は金持ちが一番強い。」そうした思いを強くした高校時代でした。
■儲けたい・社長になりたい
高校卒業後は、九州の大学へ進学し、その後高知へ帰ってきました。高知での居場所を見つけられない状態の中でも「社長になりたい」という思いは消えていません。トイショップや建設現場での飯場(はんば)暮らしも経験しました。また、ピザ店やディーラーにも勤務し、トップセールスも記録しました。
しかし、「社長になりたい」という思いは変わらず、ついに自動車会社オートリメッサを設立し、念願の社長になりました。
「社長になればいろんなことができる」と、思っていましたが、実際になってみると、その思い込みは外れたそうです。時には「社長なんかやって良かったかな」と思うこともあります。
■倫理と出会ってから
これまで「儲けたい」とばかり考えていた上村氏ですが、倫理と出会い、「お金よりも、まず皆さんに喜んでもらうことが先だ」と考えるようになったそうです。「このことに気づかせて頂いたのは皆さんのおかげです。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。」と締めくくって頂きました。
いつも明るく楽しい上村さんですが、過去にたくさんのご苦労をされていることを知り、強い心を持っていると感じました。松下幸之助翁も言われているように「楽しいことも、辛いことも、何事も結構という気持ちが大切」という事を実践されていると感じました。素晴らしい講話をありがとうございました。