2月9日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6時より、(社)倫理研究所法人局参事 法人アドバイザー大橋俊作氏を招いて、開催されました。
■まずは、中越会長より、2/8倫理経営講演会への皆様のご協力に対するお礼と、「思いをどのように置くかで、自分の人生が決まる」との、挨拶がありました。
■続いて、後継者倫理塾塾長 石川元義氏による会員スピーチがあり、モーニングセミナー会場を「道場」と例えて、小さな実践の積み重ねが大事である、とお話し頂きました。
■そして、大橋俊作氏の講話です。
一、倫理法人会は、なぜ会員数がのびてるか? 「3つの理由がある」と大橋氏は言います。
①実行すれば、必ず良い結果がでるから
②良い事は、他人に勧めなければ自分に反映しないから
③日本を良くしなければいけない、という使命感をもつ人が増えたから
二、ご自身の実践体験
氏は、年商100億の売上げがあった際に、倫理的な商売を行おうと、独立する決意をしました。そして退職する心構えについて次のような「倫理指導」を受けました。
①やめる時期は、社長のいうとおりの時期にやめなさい
②一般社員に絶対言ってはいけない
③やめてから後に、独立の準備をしなさい
そして3つの事を素直に守ったら良いことがあったそうです。独立後の業種も前職の会社と同じだったのですが、前職の社長さんが同じ問屋から品物を仕入れることができるように便宜をはかってくれたり、大量受注にも賛成してくれ、協力してくれたりしたそうです。
氏は、独立後まもなく、(社)倫理研究所 生涯局派遣講師として台湾に派遣されることになりました。派遣先で、あるとき講話をしようとしたら、50代の経営者が大橋氏に質問をしました。
「倫理の教えでは、『親が病気をするのは子が不幸だからである』とある。私は親孝行なのに、なぜ母は病気なのですか?」
その質問に対して大橋氏は「毎日お見舞いに行って、真心を伝えてください」と答えました。しかしその経営者は、全国に営業所を持っており、出張があるため、それは無理だと言いました。「それならお母さんにハガキを出しなさい」その経営者は、言われたとおりに毎日ハガキを出したそうです。
母親は、毎日送られてくるハガキを楽しみに待つようになり、無くなったご主人の写真と共にハガキを楽しむようになりました。そして、出張から戻った経営者は、母がたいへん喜んでいることを知り、気付きました。
親孝行というのは、何かを買ってあげたりすることではない、と。そして、昔、自分が母から仕事を引き継いだ後に、世話を焼く母をうるさく思い、怒鳴りつけたことがあったことを思い出しました。そのことが、母の病気の原因だと感じたのです。すぐさま手をついてお詫びをしました。その瞬間母の体の痛みがなくなったそうです。
三、まとめ
人間は、「良い面である優性の素質」と、「悪い面である劣性の素質」とを持っていて、その両方の素質を先祖代々受け継いで、今の私たちが存在します。 肉体、精神、癖・・・全ての素質を受け継いでいます。そして、優性の面が現れるのか、劣性の面が現れるのかは、すべて自分の行いにその原因があります。ですから、親や先祖を敬い、良い面を活かす必要があるのだそうです。
『万人幸福の栞』には「ほんとうに、父を敬し、母を愛する、純情の子でなければ、世に残るような大業をなし遂げる事はできない」と書いてあります。親をほうっておいて、正月だけ神様に祈ってもだめであり、ほんとうに父母、先祖を敬うことから始めないといけない。 倫理法人会は、一万円払って金儲けをするわけではない。実践により、人柄、家柄、地の流れをつくり、子孫に永遠に繁栄していくのである、と締めくくって頂きました。
大橋氏のとても素晴らしいお話しに、参加者は皆、感動していました。ありがとうございます。
(文責 中 宏文)