6月9日(木)のモーニングセミナーは、ホテル日航高知旭ロイヤルにて朝6:00より、(株)RT 代表取締役会長 高木義夫氏(高知西倫理法人会 普及拡大副委員長)より「歩き遍路と倫理」をテーマで体験発表をいただきました(参加者総数24名)。
高知県下の女性で、美容院「RT HAIR CREATION」を知らない方はいないでしょう。昨今の厳しい美容業界の中、(株)RTは、毎年順調に業績を上げています。
四国八十八箇所は、四国にある88ヵ所のお大師さま(弘法大師・空海)ゆかりの礼所の総称です。四国八十八箇所を巡拝することを四国遍路、四国巡礼などとも言います。
今からおよそ1200年前にお大師さまが修行された場所やその跡をたどり、お大師さまの霊力による奇蹟を求めて歩き始めたのがはじまりといわれています。その後、一般庶民に広まり現在に至っています。
全行程約1440キロ、発心(はつこころ)の道場(阿波・徳島23ヶ寺)、修行の道場(土佐・高知16ヶ寺)、菩提(ぼだい)の道場(伊予・愛媛26ヶ寺)、涅槃(ねはん)の道場(讃岐・香川23ヶ寺)と四国を一周する遍路巡拝は、同行二人つまり、お大師さまと共に心身をみがき、88の煩悩を一つひとつ取り除き、大自然の中で生かされている自分自身を見つめ直す修行の旅です。
また宗派を問わず、お参りをされる人々の願いが成就される信仰の場でもあります。荒々しい太平洋の波、おだやかな瀬戸の内海、険しい四国の霊山、のんびりとした田園、変化に富み、俗塵(ぞくじん)を離れ、大自然に接し、また人との触れ合いの温かさに感謝し、生きている喜びを感じ、身も心も生まれ変われる遍路旅です。
高木氏は、この四国八十八箇所を4回も歩いて巡拝されたそうです。4回とも意味があるそうです。
「1回目は、49歳の時です。朝帰りの生活をしていて、もうすぐ50歳になるのにこのままではいけない。こんな生活から区切りをつけなければと思い巡拝の旅に出ました。2回目は、次の後継者を決めるために巡拝の旅に出ました。3回目も4回目も人生に区切りを付けるためです。」
「歩くのは人間の原点です。歩くことで免疫力が高まり、健康のためには一番です。草履(ぞうり)で地面を足の指でつかみながら歩くと、姿勢も良くなります。」
88か所を回ると、通常は45日程かかるそうですが、高木氏は35日程で回るそうです。
「どうしてこんなに早く歩けるか。それは、余分な荷物を何も持たないことです。そうすれば途中で疲れてやめることもありません。」
「遍路道の本、日本手ぬぐい、笠、つえ、携帯電話、充電器、郵便局のキャッシュカード、歯ブラシだけを持っていれば、あとは宿泊施設に全部あるので不自由はしません。」
「人生いろいろですが、倫理法人会に入会して、これからも万人幸福の栞の17ヵ条を体験しながら遍路道を歩きたい。もっともっと険しい道を歩きたいと思うようになりました。」と力強いお言葉をいただきました。
高木氏の益々のご活躍を期待しています。
モーニングセミナーの後、ホテル日航高知旭ロイヤルの22階にて朝食会を開催しました。
早朝よりご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
文責 久万田 昌弘