モーニングセミナー

1月6日(木) 福島元幸氏 「佐川急便体験談」

20110106a.jpg 1月6日(木)367回経営者モーニングセミナーは平成23年、第1回目です。
 久万田会長の年頭のご挨拶 今年は「信」をテーマに、信頼される会社にします、という決意発表ではじまりました。今年も元気いっぱい元気印の会長でした。
 そして、新年のご挨拶として、社団法人倫理研究所丸山敏秋理事長の「新年のご挨拶」を代読いたしました。

 本日は、株式会社エーエスピー・ジャパン 代表取締役 福島元幸さん(高知県倫理法人会モーニングセミナー委員長)による「佐川急便体験談」です。

20110106b.jpg レールに乗った人生を送るのを嫌い、大学を卒業後、就職内定していた京セラをけって、佐川急便のドライバーへ。お父様はあきらめ状態、お母様は「人生なめなさんな!」と猛反対。奥様のご両親からも「今の仕事を辞めてくれ」といわれるほどの状態の中、奥様からは「いつもそばに居るからと」いわれたそうです。
 ドライバーになった目的は、事業を興すための資金集め。苦難に飛び込もうと決意。2週間の研修後に配属が決まるのですが、研修早々に意気込みチェックで研修生31名のうち5名が脱落。気力と体力のある者だけを選抜する2週間の研修が終わると10名しか残っていなかったそうです。
 配属が決まっても、午前中は集配、午後は集荷と昼食をとる間もないため、1秒でも休憩をとるために、走りまわっていたそうです。一日があっという間(1日が2秒に感じられたそうです)に終わってしまうほどの忙しさだったそうです。
20110106c.jpg 月給40万。気力と体力に加えて、全国の集配地の番号を記憶させられる記憶力も求められる中、セールスドライバーとして昇格(月給43万)。前年同月同日対比130%を営業目標として、課せられる毎日が始まる。他社の荷物の伝票を変えてもらうようにお願いしてまでの営業。事故などすれば自腹で対応しなければならない状況で、6ヶ月目に優秀ドライバーとして表彰を受けたそうです。
 過酷な勤務状況の中で、今の福島さんを、ふたまわりほど細めたような筋肉質の写真も拝見させていただきました。
 半年が壁といわれていたドライバーの仕事も越えた9ヶ月目のこと。涙ながらに高知へ帰ってきて欲しいというお母様の電話で、帰高を決意されたそうです。義父にも「よくがんばったと言われたい」という思いもあり、がんばれたそうです。
 この経験を通じて、
 ・指導者の辛さが理解することができるようになったこと。
 ・あきらめなければ、人は必ず成功できること。
 ・決断した人は強い ということを学んだそうです。

「教育において、正しいかどうか学ばせるとき、道をそれることで気づくこともある」と結んでいただきました。

20110106d.jpg今会社に来る集配のドライバーには、待たせることなく、ねぎらいの気持ちをいつも持ち続けているそうです。

福島さんのこのお話には少し時間が短かったようです。もっと詳しいお話が聞きたいですね。またよろしくお願いします。

20110106e.jpg(文責 藤田和彦)