10月1日木曜日のモーニングセミナーは、株式会社土佐龍 代表取締役池龍昇(高知県倫理法人会法人レクチャラー:倫理研究所倫理経営インストラクター)さんのお話でした。テーマ「13年間高知市倫理法人会にお世話になって」
池社長は現在、高知土佐準倫理法人会に所属されておられます。高知西倫理法人会の立ち上げに携わり、今また青木会長率いる高知土佐準倫理法人会の3月19日の正法人会設立に向けて普及の鬼となりご尽力いただいている分封請負人でもあります。
会社を創業して40年。従業員20名。ご本人は、いつも「人生山あり谷ありですが私はいつも谷の底で這い回る、沢ガニです」とおっしゃられますが、これまでの人生には大きな苦難を経験され、今そのご苦労を笑い飛ばしておられるように感じます。
少年時代は本を読んだり、絵を描いたり彫刻をしたりモノづくりにも興味を持っていたそうです。裕福な家に生まれましたが、父さんが保証人となって負債を抱え苦しい時期をむかえました。しかし、高校生のときに取った車の免許を活かし、野菜やすみかんを売り大もうけをした話は商売を学び始めた頃の池社長の生き生きとした学生時代を想像させてくれます。
その後、大阪船場で一番人使いの荒い会社を選んで丁稚奉公、マーケティングを地肌で学び、化粧品のセールスも経験しましたが、自分にはモノづくりが合っていると26歳からノミ一本で観光土産の土佐犬の彫刻をはじめ、今の会社の基礎を創られました。しかし、観光客の激減により、10年ほどで数億の借金をしてしまい43名の社員を抱えていましたが倒産。この倒産も社長らしく前向きな倒産だったようです。13人が残ってくれて再出発。
いろいろのセミナーに出かけ勉強を重ねる中で、52歳のときに倫理法人会に出会われたそうです。
多くのセミナーは近視眼的で即効性のある薬、しかし倫理法人会は継続して学ぶ漢方薬。1年に一回いい話を聴いてもすぐ忘れる。倫理は毎日の朝礼、毎週のモーニングセミナー毎月の経営者の集い、年に一度の倫理経営講演会。倫理は宝の山です。苦しい時があるとあとが楽。今、多くの注文があるのも、2年も3年も前に努力した結果が今実を結びはじめたのだとおっしゃいます。
朝礼もはじめは、社員から不満が出たが、職場の教養を読んで知らなかったことがわかるようになり、少しずつ社員もしゃべることが出来るようになってきたそうです。100点満点は難しいけれど、継続が社員の力をつけることになったそうです。即戦力の社員を求めるのではなく、会社の中で社員育成していく方が会社にとっていい人財になるそうです。
リーダーは夢を持ちまわりを見ながら、社員に任せ明るく朗らかに継続することですね。
池社長は倫理経営インストラクターとなられましたので、倫理指導もしていただけます。身近に倫理指導者の方がいてくれることはとてもありがたいことですね。
文責 藤田 和彦