テーマ
「ひとつながりの世界(全一統体の原理)」
担当講師 社団法人倫理研究所 理事 法人局普及事業部部長井上茂勝(イノウエ シゲカツ)氏
「倫理」の、倫は人が屋根の下で生活している様子、会社で仕事をしている様子など、つまり「人の暮らし道、生活」を表しています。そして理は「すじみち・ことわり・きめごと・法則」という意味です。つまり、人が平和に暮していくための法則なのです。そしてこの法則を、創始者である丸山敏雄が、たまたま発見したのです。
倫理は七つの原理に基づいて成り立っています。その中で最も根本となるのが「現実世界のあらゆる物事は、見えない次元で一つに統合されている」という原理です。
見える世界と見えない世界。つまり私たちが五感で感じている目に見える世界と、そして目には見えない感覚の世界を超えた超感覚の世界(幽界)があります。人間でいうと、目に見える感覚の世界は体であり、超感覚の世界が「心」です。そして、この二つの世界はつながっており、必ず「心」が先行するというのです。
心で思ったことが身体に現れてくるのです。心は目に見えません。いつもコロコロと変わっています。そして、波紋(伝染)していく性質を持っています。
暗いうち湿った気持ちが周囲に波紋していき、逆に明朗闊達な心も伝染していくのです。人間関係に波紋するのは、夫婦の関係、親子の関係。そして「人は鏡」というように、周囲の人たちに広がっていきます。自分自身の身体の場合も「明朗は健康の父、愛和は幸福の母」と言われるように波紋が広がっていくのです。
心を明朗にみがき上げておかないと、モノに対しても、そして環境に対しても、全てのものに悪い影響が伝わっていくのです。 心を磨いていると、人との出会いが、生まれそして変わってきます。
経済不況が叫ばれる中、いつも攻めの姿勢を持ち続け、今が「心の整理をする」絶好の機会なのです。そして、倫理法人会は「人儲け」の会として経営者にとって今一番必要とされる会なのです。「明朗な心」が一番です、と締めくくっていただきました。
文責 藤田 和彦